転職活動をする中で、あなたはこんな疑問を持っていませんか?
- 「在職中って採用されにくいの?」
- 「在職中の転職活動って厳しいの?」
転職は人生の中でも超重要な決断のタイミングですから、こんな不安を持つこともあると思います。
しかし結論をお伝えすると、在職中も普通に採用してもらえます。
私はこれまで2回転職し、そのうち1回は働きながらの転職活動でした。しかし、在職中であることがネックになったことはありません。
むしろ私の考えは「在職中の方が転職活動は有利」です。理由は後ほど。
この記事では以下を解説します。
- 在職中でも採用が不利にならない理由
- 採用が不利になる例外のケース
- 在職中に転職活動するデメリット・メリット
- 在職中に面接で聞かれること・回答例
- 書類選考に通らないときの対策
離職中・在職中どちらのケースでも転職活動を経験している私が、働きながら転職活動をスムーズに進めるコツを解説します。
是非最後まで読んでみてください。
結論:在職中でも採用のされやすさは同じ
繰返しですが、働きながらの転職が採用で不利になることは基本ありません。
あなたが会社の社長で、新しく採用したいと思った時のことを考えてみてください。
採用は急いでいない前提です。以下2人の候補者が応募してきてスキル・性格・価値観が同じなら、あなたはどちらを採用したいですか?
面接でのフィーリングは当然影響するとしても、きっと多くの方が「働きながら転職活動している人」を採用したいはずです。
理由は、採用する側はしばらく働いていない人に対し、以下のような懸念を抱くからです。
- 離職期間が長く、仕事の感覚を失っているのではないか
- そもそも働く意欲が低いのではないか
- 1年間、何をして過ごしていたのか(←面接で聞きたい)
働きながら転職活動している人に対し、「働く意欲」なんて心配しませんよね。
むしろ、働きながら転職活動している応募者に対しては「この人は限られた時間の中で、しっかり自己管理やスケジュール調整ができるんだな」という印象すら抱きます。
つまり”働きながら転職活動している人の方が、企業にポジティブな印象を与える可能性が高い”ということです。
例外:企業が急いで採用しているとき
通常であれば、企業は計画的に採用活動をします。よって採用時、企業は応募者に対し「1か月後から働けること」などの急な条件を求めません。
そんな条件を不必要に加えれば応募者が減り、優秀な人材を採用できる可能性が下がってしまうからです。
しかし、たまたま離職者が多く出たタイミングなどで、急いで欠員を補充する場合もあります。このようなイレギュラーな状況で、企業は急いで採用する必要があります。
もしあなたが”採用を急ぐ状況にある企業”に応募する場合は、在職中であることが不利になります。
在職中に転職活動するデメリット
働きながらの転職活動には、以下のデメリットがあります。
- 仕事の合間しか転職活動の時間が取れない
- 時間が少ないのでシンプルに疲れる
- 面接の日程調整が難しい
- 有給休暇を消費して面接することになる
最後の”有給休暇を消費して面接することになる”については、残念ながら受け入れるしかないです。
企業に休日返上で面接していただくわけにもいきませんよね。
しかし他のデメリットについては対策できますので解説します。
対策:転職エージェントを活用する
「仕事をしながらだと時間が中々取れない!」
「やることが多すぎて疲れる!」
こんな方に提案するシンプルな対策は「転職エージェントを活用すること」です。
私は2回とも転職エージェント経由で転職しています。この経験からも、転職活動には転職エージェントが必須と言えます。
転職に不慣れであれば尚更。
転職エージェントを使えば以下のサポートを受けられます。
- 希望条件に合った求人の提案
- 書類添削(面接に進みやすくなる)
- 面接対策(企業が求める人材がわかるので対策しやすい)
- 面接日程の調整
- 内定~入社までのフォロー
「転職を考えている」というだけでも相談に乗ってもらえるので、身構えずに利用されることをおすすめします。
在職中に転職活動するメリット
私がおすすめするのは働きながらの転職活動です。
理由は以下のメリットがあるからです。
- 転職活動が長期化しても焦らない
- 面接において、現職での経験を余すことなくアピールできる
- 転職できなくても現職に残れる
離職中の転職活動は、長期化するほど貯金が減っていきます。
あなたに経済的余裕があれば問題ありません。しかし貯金があまりない人にとって、転職活動の長期化は焦りの原因になります。
経済的に余裕がない状態では、微妙な条件の内定を焦って承諾してしまうことになります。
貯金が減ってくると、正常な判断が出来なくなるのです。
「貧すれば鈍する」ですね。
せっかく転職しても、転職前と環境があまり変わらないのであれば頑張り損です。腰を据えて今より良い会社を探すために、転職活動は働きながら進めましょう。
在職中、精神を病まずに転職活動するコツ
働きながらの転職活動は、個人差はあれど骨が折れるものです。人によっては活動が長期化し、精神的に辛くなってきます。
しかし以下の方法を実践することで、労力の面でもメンタルの面でも格段にラクになります。
- 趣味の時間を確保する
- 睡眠時間を死守する
- 転職エージェントを活用する
転職エージェントの活用については前述しましたので省略します。
他2つについて、1つずつ解説します。
趣味の時間を確保する
転職活動をしているときは、リソースを転職活動1つに集中させがちです。
今の環境への不満から、「早く次を決めなきゃ!」と焦ってしまうのは”転職あるある”です。しかしこの焦りが落とし穴で、あなたを消耗させます。
消耗し続けてメンタル的にキツくなっていきます。その結果
疲れたし、転職活動いったん辞めちゃおうかな
と考えるわけです。せっかく前向きに頑張っていたのに、その努力が無駄になってしまいます。
メンタルを健全に保って転職活動を続けるには、意図的に趣味の時間を取ることが必要です。
例えば
「毎日30分はゲームする」「3日に1回はジムに行って汗をかく」
など、マイルールを決めてください。
睡眠時間を死守する
このページによると、睡眠不足はストレス耐性を弱めます。あなたにも経験があるはずです。
睡眠が足りないと集中力が低下したり、いつもはスルー出来ることにイラっとしたりします。
こんな状態では転職活動もままならないでしょう。ストレスで病まないために、忙しくてもしっかり寝ましょう。
在職中に面接で聞かれることと回答例
企業があなたを採用する意欲がある場合、面接にて
「いつ頃から弊社で働けますか?」
と聞かれます。この質問をされたら下記2点を回答に盛り込みましょう。
- いつ頃から働けるか
- 回答の根拠として、簡潔に今後のスケジュール感
例文は以下の通りです。
〇月から御社で働けます。
退職交渉から退職まで約1か月と、引越しに〇週間ほどかかると見込んでおります。
このとき、回答があまり長くなっても採用者はクドく感じます。
根拠の説明があまりに長くなるようであれば、「内定後1か月いただければ問題ございません。」などとシンプルに伝えるだけでOKです。
書類選考に通らないときの対策
あなたはどの企業にも同じ内容の書類(履歴書・職務経歴書)を送っていないでしょうか?
書類選考を通過できないのは、“書類が企業に刺さっていない”ことが一番の原因です。書類選考を通過するためには、採用担当者に
「まさにあなたのような人が欲しかった!」
と思わせ、期待してもらう必要があります。
企業に刺さる書類を作るためにやるべきことは2つです。
- 企業が求めている人物像を知る
- 求められている人物像に自分を寄せる
解説します。
企業が求めている人物像を知る
企業が求めている人物像を知る方法は主に3つあります。
- 企業のホームページ・採用ページを見る
- 求人情報を見る
- 転職エージェントに企業の情報を聞く
上記の情報源から“企業が1番重視している要素”を知りましょう。
業界理解・スキル・性格が企業文化に合うかどうかなど、企業によって1番重視するものは違います。
求められている人物像に自分を寄せる
例として、あなたの応募先がスキルを重視しているのであれば、以下の手順をこなしましょう。
- 応募する職種に求められるスキルを列挙する
- 現職で得たスキルを列挙する
- 応募先と現職とで一致するスキルを職務経歴書で強調する(=自分を寄せる)
上記をこなせば、書類選考を通過する確率はグッと上がります。
ここで覚えていただきたいのは「一見違う職種・業界でも、共通項は見つけられる」ということです。
例えば営業職と技術職。これらは一見すると全く違う仕事です。
しかしそれぞれの業務を細分化すると「社内外との折衝業務」など、共通する業務が存在します。
この作業では、自分の業務内容をできるだけ細分化し、応募先の仕事内容との共通項を洗い出しましょう。
応募先での業務に対する解像度を高め、書類には“自分の現職と応募先には親和性がある”ということをアピールしましょう。
どうしても今の職場が辛いなら辞める
私はこの記事で一貫して「働きながら転職活動すること」を推奨しています。しかし今の職場があまりに辛い場合は、先に退職するべきです。
理由はたった1つ。精神を病まないことが最優先だからです。
より良い人生を生きるために転職活動しているのに、その前に精神を病んでいては元も子もありません。
どうしても今の職場が辛ければ、まず退職しましょう。退職して2か月が経過すれば失業手当(失業保険)を受け取れます。
まとめ
在職中でも採用で不利になることはありません。
むしろ有利に働く可能性の方が高いことは本文でお伝えしました。
次に、働きながら転職活動するデメリットは以下の通りです。
- 仕事の合間しか転職活動の時間が取れない
- 時間が少ないのでシンプルに疲れる
- 面接の日程調整が難しい
- 有給休暇を消費して面接することになる
働きながら転職活動するメリットは以下の通りです。
- 転職活動が長期化しても焦らない
- 面接において、現職での経験を余すことなくアピールできる
- 転職できなくても現職に残れる
経済的に余裕がない状態では、微妙な条件の内定を焦って承諾してしまうことになります。
正しい判断をするために、できるだけ働きながら転職活動しましょう。
次に、精神を病まずに転職活動するコツです。
- 趣味の時間を確保する
- 睡眠時間を死守する
- 転職エージェントを活用する
書類選考に通らないときは以下の対策をしましょう。
- 企業が求めている人物像を知る
- 求められている人物像に自分を寄せる
転職活動中のあなたにアドバイス
希望の会社からなかなか内定が出ず、終わりの見えない転職活動を続けることはツラいです。
しかし、終わりが見えなくても行動し続けられる人だけが、今よりも良い環境・今よりも良い人生を手にするんです。終わりが見えているなら全員が頑張れます。
私も企業から内定を中々いただけず、キツい時期がありました。
しかし今振り返ってみると、毎日少しずつでも前進し続けることが1番大事でした。
焦って次の職場を決めても良いことはありません。
自分のペースで良いので、自分の人生を前進させるために転職活動を頑張ってみましょう。