新卒で入った会社に不満を抱えている人は沢山います。
厚労省の調査(2019年)によると、新卒は3年で3割が辞めるというデータがあります。
そして入社1年以内に限定しても、11.4%が辞めています。
しかし、いざ辞めたいと思っても、以下のような理由から踏み出せないこともあると思います。
- すぐに辞めたら次の応募先で印象が悪いんじゃないの?甘えだと思われない?
- 自分のスキルで採用してくれる会社はあるの?
- 貯金が少ないから生活が不安
このような不安はあって当然です。
結論からお伝えすると、新卒が半年以内に退職してしまっても問題ありません。
まともな企業であれば、半年で会社を辞めたことを理由・在職時の状況も聞かずに「甘え」とは判断しません。
一番重要なのは
「あなたは苦しむために生きているわけではない。そして人生は有限なので、辛ければ早く転職した方が良い」
ということです。
「ここで頑張りたい」と思える場所を探そう!
私も2回転職を経験しています。学部卒で初めに入った会社は1年で辞めました。
今考えると完全にミスマッチだったので、もっと早く辞めるべきだったと反省しています。
この記事では、転職活動で失敗しないためにやるべきことを紹介します。
最後まで読むことで①納得のいく転職を叶える方法を知り、②転職の成功確率をグっと上げることが出来ます。
新卒で会社を辞めても良いワケ
新卒で会社を辞めて良い理由は以下の通りです。それぞれ解説します。
- 学生のうちから合う会社を見極めることが困難だから
- 辞める理由に正当性があれば、まともな会社は理解してくれるから
- 20代というだけで需要があるから(やり直しが簡単)
学生のうちから合う会社を見極めることが困難だから
大抵の方は学生の内に就活を始めますよね。
そして社会のこともよくわからないのに、これから働く環境を決定します。
社会経験も無いので、「自分はどんな要素を会社に求めるのか」という物差しも曖昧でしょう。(一部の学生さんには既に確固たる軸があるかもしれません。)
そんな状態で入社を決めた会社が、自分にマッチしている可能性が高いわけがないのです。
[例あり]退職理由が妥当なら、まともな会社は理解してくれるから
例えば以下のような退職理由は一般的に妥当です。
- 月の残業が100時間を超えており、健康を損なうと感じた
- 始業時間30分前の出社を強制され、その時間の賃金は発生しない環境だった
- ミスをするとすぐ怒鳴る上長の下で働き、精神的に限界だった(パワハラ)
このようにブラックな環境で働いていたら、殆どの人は疲弊してダウンします。
上記のような内容を納得できる形で応募先に説明できれば、
「それってあなたの甘えですよね」
と一蹴されることはありません。
仮に「それは甘えですよ」というような反応が返ってきたら、その面接は即終了して家に帰りましょう。
嫌なことでも愚痴っぽく言わず、今後どうしたいかポジティブに伝えられると良いね。
20代というだけで需要があるから
転職市場では、20代というだけでかなり価値があります。
理由は「20代は今後伸びるポテンシャルがあるから」です。
例えばあなたが社長で人を採用したいとき、「25歳でスキルが無い人」と「55歳でスキルが無い人」の2人が応募してきたら、どちらを採用したいでしょうか。
ほぼ確実に25歳の人を採用するはずです。
理由は「25歳であれば、30歳前くらいにはしっかり活躍してくれる見込みがあるからです。
逆に55歳の人が60歳になったとき、会社によっては定年です。
余程の短期間で何社も辞めていない限り、20代~30代前半のうちはどこかしら採用してくれます。
したがって、新卒で入社した会社を短期間で辞めても、妥当な退職理由があれば大丈夫です。
納得いく転職を叶えるために今すぐやるべきこと1つ
さて、会社をいざ辞めるといっても、多くの方は次の就職先を見つける必要があります。
(記事の趣旨に沿い、起業やフリーランスという選択肢は置いておきます)
ここでやっていただきたいのが「転職エージェントに複数登録すること」です。
念を押しておくと、転職活動に慣れていない方ほど転職エージェントを活用して転職活動すべきです。
- 一人で履歴書・職務経歴書の完成度を上げるのは難しいから
- 一人で求人を探すのは大変だから(働きながらだと特に時間が足りない)
- 自分の経験がどこで役に立つのか、第三者目線で助言がもらえるから
- 最近の転職市場の動向など、最新の情報を知れるから
これらを1つずつ解説します。
また、「転職エージェントに複数登録することって必要?」と疑問のある方は、下記の記事をご覧ください。
一人で履歴書・職務経歴書の完成度を上げるのは難しい
転職に慣れていない場合、初めから企業に刺さる履歴書・職務経歴書を作るのは至難の業です。
しかし転職エージェントを活用すれば、一人で作るより遥かに効率良く・完成度の高い書類を作ることが出来ます。
仕事をしながら転職活動する方は多いので、書類作成にかけられる時間は少ないと思います。
時間が無い中で書類の完成度を上げるために役立つのが転職エージェントの存在です。
一人で求人を探すのは時間がかかり、かなりきつい
転職活動の中で、かなりの時間を必要とするのが求人リサーチです。
山のようにある求人から希望に合った求人を絞り込み、吟味するのはとても時間がかかります。
転職エージェントを活用すれば、担当者が自分の経歴・希望に合った求人を紹介してくれます。
自分で求人を探して選球眼を養いつつ、エージェントにおすすめしてもらうのが良いよ!
このようなエージェントは、とにかく転職させることだけ考えている可能性があるよ
自分の経験がどこで役に立つのか、第三者目線で助言がもらえる
特に新卒で社会経験が少ない場合、自分のスキルがどんな業界・どんな企業で活かせるのかわからないことが多いです。
もちろん自分で調べることも出来ますが、やはり転職エージェントに聞くのが一番早いです。
もちろん、転職エージェントのアドバイスをすべて鵜呑みにするのは良くないです。
しかしアドバイスをもらうことで視野が広がるのは確かです。
よって、転職経験が少ない人ほど転職エージェントを積極的に活用すべきです。
最近の転職市場の動向など、最新の情報を知れる
転職活動において情報は圧倒的に重要です。
- 今は売り手市場(転職しやすい)か、買い手市場(転職しにくい)か
- 今伸びている、または将来伸びる職種や業界は何か(←生涯年収に直結)
- あなたの入りたい企業はどんな人材を欲しがっているか(過去の面接記録が知れるかも)
このような情報を知っているだけで、転職活動で良い結果を生みやすくなります。
そして結果的に、生涯年収もかなり変わります(勿論正しく行動することが前提です)。
平均年収が他所より100万円高い企業に転職すれば、ざっくり30年で3000万円の差が出ますからね。
補足:転職サイトへの登録は必要?
でもみんな忙しいと思うし、コスパは微妙かな。
転職市場の相場感を掴むために、転職サイトでもたくさんの求人を見ておくのはアリです。
そうすることで給与とスキルの相場がわかったり、一般的な待遇はどれくらいか、より理解出来ます。
しかし、転職サイトで求人を漁ると際限が無いので、基本的には転職エージェントによる転職活動をお勧めします。
転職サイトはあくまでもサブツールという位置づけが良いでしょう。
まとめ
新卒で会社を辞めたいとき、以下のように妥当な理由であれば、辞めても痛手にはなりません。
- 100時間/月など、残業が多すぎて健康を損なう恐れがある
- 会社が労働基準法を順守していない
- パワーハラスメントなどで精神的に追い込まれた状況
面接で退職理由を上手く伝える方法は、下記の記事を参考にしてください。
そして転職活動をするときは、転職エージェントの活用をお勧めします。
理由は下記の通りです。
- 一人で履歴書・職務経歴書の完成度を上げるのは難しい
- 一人で求人を探すのは時間がかかり、かなりきつい
- 自分の経験がどこで役に立つのか、第三者目線で助言がもらえる
- 最近の転職市場の動向など、最新の情報を知れる
- 転職サイトは際限なく時間がかかり、コスパ△
もし状況を良くしたいなら、先ずは一歩動いてみよう。